認知症ケアで症状の進行を防ぐ

認知症の疑いが出てきたら、症状の進行を防ぐ取り組みをすぐに開始すべきです。認知症の症状が進めば進むほど売却は難しくなります。ここでは認知症の症状の進行を防ぐのに効果的と言われている代表的なものをご紹介します。

ケアを基本に治療法を組み合わせる

認知症を完治させる薬はまだありません。しかし近年では認知機能低下の進行を遅らせる薬のほか、薬に頼らないケアで症状の進行を遅らせようとする試みも注目されています。

音楽療法

音楽を聴く、歌う、打楽器を演奏する、リズム運動をすることで不安感に対して有効な場合があります。

運動療法

有酸素運動や筋力トレーニング、平衡感覚訓練などを組み合わせて取り組むことで、認知機能を改善させる可能性があります。

回想法

これまでの人生について話してもらい、聞き手が傾聴します。幸福感が増して気分の安定につながるという報告があります。

 

ゆっくり進行しながら末期に至る

適切な医療や環境、ケア、リハビリで認知症の進行を遅らせることができるようになってきました。しかし、認知機能は緩やかに低下していきます。

認知症初期:3~4年 物忘れが目立つ

当たり前にやっていたことができなくなる。

  • 同じ話や質問を繰り返す。
  • 今日が何日かわからない。
  • 置き忘れやしまい忘れが多い
  • 料理などの複雑な家事ができなくなる。

認知症中期:2~3年以上 日常生活が困難になる

  • 入浴を忘れる。
  • 一人で買い物をすることが難しい。
  • 状況に合った服装が選べなくなる。

認知症後期:4~5年以上 生活すべてにサポートが必要

意思疎通が徐々に難しくなり、生活の様々な場面でサポートが必要です。

  • 一人で服を着たりお風呂に入るのが難しい。
  • トイレを流し忘れる。
  • 排泄の失敗が増える。

認知症末期

認知機能と共に身体機能も低下。寝たきりになって食べ物をうまく飲み込めなくなり、誤嚥性肺炎の危険性が高まる。心臓や腎臓の機能が低下すると老衰の状態になる。

 

認知症ケアの効果は個人差が大きい

適切なケアを組み合わせることができれば、認知症の進行を遅らせることができます。ただ、どんな療法にしろ効果には個人差が大きく、経過を注意深く観察しながら対応していく必要があります。

不動産の売却も、認知症の疑いが出てからどの段階まで可能かは一概に言えません。まずは認知症に精通した司法書士、不動産会社に相談しましょう。